まずは自分を知ることから~強みについて考える~
子どものころから好きだったこと、夢中になれること、人からほめられたことは何ですか?
私が、ブランディングの講座で、受講生の皆さまに必ず質問する内容の一つです。
自社の強みを明確にすることは、ビジネスにおいて他社との差別化、また独自化をするにあたってとても重要です。
・他社より優れているところ
・他社では真似できないオリジナルな特徴
・こだわっていること
・圧倒的な実績など
強みを定義する内容は幅広いものがあります。
私たちのようなスモールビジネスの場合は、経営者の強みがそのままビジネスの強みに反映されます。
その強みを探す最初の一歩が、幼いころからの自分を振り返ることなのです。
子どもの頃から何が好きだったか、何をよく褒められたか、得意なことは何だったか。
そんなことを自分自身の棚卸しとして行ってみましょう。
幼いころからの自分の興味・関心、おかれていた環境が今のあなたを形作り、それはご自身が思うよりも大きい影響を与えています。
自分が本当にやりたい事、情熱を傾けられること、夢中になれることの原点を知ることで、腑に落ちることがたくさんあるはずです。
私が今の仕事をするきっかけは、グラフィックデザイナーの夫を手伝う必要に迫られたから。
デザイン制作やブランディング、マーケティングの経験もなければ、それまで仕事として考えたことはありませんでした。
でも、振り返ってみると、子どものころからポスターのデザインやテレビCMが好きで、番組途中のコマーシャルでチャンネルを変えることはありませんでした。
そして、叔父は評判のいい広告デザイナーでした。
大学生の時に、電通の方から今で言うマーケティングの実例の授業を受けて、宣伝って面白い!と感じ、就職活動では広告代理店を受けています。(面接もしてもらえませんでしたが‥‥)
けっきょく証券会社に就職をしたので、ずいぶん遠回りをしましたが、今の仕事につながる種はどこかに蒔かれ、私の中で芽吹くときを待っていたのかもしれません。
今の自分は、これまで生きてきたすべての経験から成り立っていることを考えると、気持ちが動いた経験、夢中になった経験を振り返ることも、強みを見つけるための大切な要素だと、私は考えています。