ビジネス

レクサス星ヶ丘店のおもてなしの魅力

2018年08月27日

無敵経営研究会の今月の見学先はレクサス星ヶ丘店。

以前にも『レクサス星ヶ丘店の奇跡』の著者でいらっしゃる志賀内さんのご紹介で見学にうかがって以来、4年ぶりとなります。

 

2020年のオリンピックでも木材を多用するように、SDGsを始めとして環境保護を強く打ち出す方向で時代は変化しています。
レクサス店内でも、木をあしらった内装へと順次リニューアルされているそうです。

 

お花はすべて生花だそうです!

 

スタイリッシュだった受付カウンターも、一枚板の和のテイストのデザインへと変化していました。

 

レクサスは、車だけでなくあちこちにスピンドル(糸巻き)をモチーフとしたデザインが施されています。

 

 

これについては、今回初めて知って、ちょっとワクワクしてしまいました。

こうした、隠れメッセージのようなモチーフの使い方は素敵です!

 

レクサス星ヶ丘さんが目指すおもてなしの心については、志賀内さんの著書『レクサス星ヶ丘の奇跡』に詳細が記されています。

以前、読書中の写真を撮ったものです

 

あれから5年ほどたって、ますます進化されていました。

 

最後の質問コーナーでの回答が素晴らしく、とても印象にのこりました。

おもてなしとは手間がかかるもの、昨今叫ばれている「働き方改革」(いわゆる時短ですね)との兼ね合いはどうされているのか、という質問です。

 

「結局は、やりたいかやりたくないか、だと思っています」。
お盆中も休みなくサポート体制を整えているそうです。その際、お客様であれば、レクサス車でなくてもサポートをしているという例をあげながら
大切なのは、お客さまのためにそこまで努力をしたいのか、そうでないのか。
したいのなら(会社として必要な残業手当などの支給はしたうえで)、とことんすればいい。
それは、決まり事として、労働時間や残業の制限をすることとは別の問題。

 

というご意見でした。
(もちろん、負担を減らすための効率化の努力も十分された上でのお話しです)

時短や効率化で測れない部分は「そうしたいのかしたくないのか」を基準にするという考え方は、私たち小さな企業の働き方にも取り入れたいとても示唆に富む内容でした。

 

恒例の感謝状を進呈

 

サービスには、ここまでという線引きができないので、スタッフの中に理念の浸透が不可欠です。
そしてサービスの質には、もともとの姿勢がどのようなものなのかが、問われます。

レクサス星ヶ丘店が持つその一貫性に、きっとお客さんも魅力を感じ、わざわざ遠くからでもこの店で購入する方が多いのだと感じました。

 

おもてなしの指導を担当されている松原先生と記念撮影。

凛とした姿勢は、女性として憧れます!

 

 

自分のポジションをどこに置くのか

2018年08月22日

 

少し前の放映になりますが、NHKの「探検バクモン」で大人気の声優がテーマでした。
声優を目指す人は多いけれど、第一線で活躍できる人数は限られている厳しい職業です。
その競争を勝ち残った人だけが光を浴びることができるなんて、大変だな~とぼんやり見ていたのですが、ゲストで出演していたベテラン声優の三ツ矢雄二さんが、声優の卵にしていたアドバイスがとても印象に残りました。
 
今は少ない制作予算でものを作るので、うまくて安い人が重宝される。
そして、経験を積み自分のギャラが上がってくると、また安い人に仕事が行ってしまう。
そんな時代だから、自分のポジションをどこに置くかをしっかり考えていかなくてはいけない。
そんな内容のお話しでした。
 
それは、声優の境に限らず、クリエイティブの業界も同様だと感じています。
さまざまなツールが発達して、プロとアマの境目が曖昧になってきました。
制作コストがどんどん下がっている中、私たちデザインに関わる仕事もどこで差別化し、付加価値を高めて行くかを考えていかないと、未来はないですね。
 
デザイン制作という自分たちの経営資源と、時代の変化、お客様のニーズ。
何のためにそれを活用していくのか‥‥。
誰を幸せにするためにビジネスを行うのかの問いとともに、じっくり、そして走りながら考えていこうと思います。

 
 

不得意で嫌いだからビジネスになる

2016年02月07日

自分で独立して事業を始める場合、好きなことを仕事にしようという話が良く出てきます。
好きか嫌いかだけではなく、得意か得意でないかを判断基準に入れると、さらに分析しやすくなるかと考えています。

 

得意なことは、さして努力もなくできるようになります。
得意なことで好きなことであれば、他の人と圧倒的な差をつけてビジネスにしやすいでしょう。
 
文章を書く、デザインをするなどのクリエーター的お仕事、営業なども得意で好きならば仕事にするといい結果につながりやすいと思います。

 

でも、それを人に教えるとなると、少し別の角度からの検証が必要です。
得意で好きなことは言葉を変えると「できてしまう」ことでもあります。
それを、体系的に分析してカリキュラムにして人に教えられるかというと、逆に難しいかもと。
よく、野球の長嶋元監督の教え方が笑い話になるように、できてしまうことを他人に教えるのは至難の業なのです。
(私は地図を読むのが得意なので、読めない人に場所を教えるのが苦手です。わからないことがわならない、そんな感じですね)

 

周りを見回すと、意外に「嫌いで不得意」なことを何とか工夫してできるようにしたおかげで、そのノウハウを教えている人が多いです。
嫌いで不得意なことは、出来るだけ時間をかけずに簡単に済ませてしまいたいと思うもの。いかにして攻略するかを考えているうちに、ノウハウが蓄積されているのです。
 
たとえば
時間がないから簡単に料理が作れるレシピ
面倒だから簡単に整理整頓ができるノウハウ
嫌いだから少しでも楽にできるメールの処理
 
そんなノウハウは「得意で好き」な人より「不得意で嫌い」な人のほうが見つけやすいものですね。
 
「これって、けっこう知りたい人がいるかもしれない!!」
そんな内容が教えるビジネスにつながります。

 

かくいう私も、思い込みが激しく、忘れやすく、面倒くさがり屋な性格をしているため、かなり努力して、ミスを少なくし、忘れないように、楽に誤解なく意志が伝わるよう訓練をしてきました。
近いうちに、「面倒くさがり屋さんのための業務効率化」に関するノウハウをカリキュラムにできたら面白いなと思っています。

 

不得意だからこそ、嫌いだからこそビジネスになるというように、逆説的に考えてみると、きっとなにかアイディアが浮かぶかもしれません。
知りたい人がいれば、それがビジネスの種になります。