自分のポジションをどこに置くのか
少し前の放映になりますが、NHKの「探検バクモン」で大人気の声優がテーマでした。
声優を目指す人は多いけれど、第一線で活躍できる人数は限られている厳しい職業です。
その競争を勝ち残った人だけが光を浴びることができるなんて、大変だな~とぼんやり見ていたのですが、ゲストで出演していたベテラン声優の三ツ矢雄二さんが、声優の卵にしていたアドバイスがとても印象に残りました。
今は少ない制作予算でものを作るので、うまくて安い人が重宝される。
そして、経験を積み自分のギャラが上がってくると、また安い人に仕事が行ってしまう。
そんな時代だから、自分のポジションをどこに置くかをしっかり考えていかなくてはいけない。
そんな内容のお話しでした。
それは、声優の境に限らず、クリエイティブの業界も同様だと感じています。
さまざまなツールが発達して、プロとアマの境目が曖昧になってきました。
制作コストがどんどん下がっている中、私たちデザインに関わる仕事もどこで差別化し、付加価値を高めて行くかを考えていかないと、未来はないですね。
デザイン制作という自分たちの経営資源と、時代の変化、お客様のニーズ。
何のためにそれを活用していくのか‥‥。
誰を幸せにするためにビジネスを行うのかの問いとともに、じっくり、そして走りながら考えていこうと思います。