ブランディングプロデューサー 柳沢美奈子のブログ

その人に仕事を頼みたくなる理由

2019年12月17日

師走の慌ただしい中、車検が終わりました。
愛車赤プリは、ピカピカになって戻って来ました。
中古で買って10年以上経っていますが、コスパの良い優等生な車に感謝感謝です。

とはいえ、ハイブリッド車は電池の寿命が気になるところ。
次の車についても何を選ぼうか、お世話になっている自動車修理工場の社長に相談しています。

仕事柄、自分が購入する商品やサービスを「なぜそれを選んだのか」客観的に分析する癖がついています。我が家がその修理工場にお世話になって10年以上経っています。

当初、掃除が行き届いて整理整頓されている場所だと感じた印象があります。
自動車保険は、ネットで販売している会社よりは高くなりますが、ここの工場にお願いしています。


もちろん、何かあったときに頼りにできる存在だからです。
工場で働く人は、決して若くありません。でも、みなさん感じのいい人ばかり。


そして、ここを選んでいる一番大きな理由は、社長が車が大好きだからです。
もちろん、車屋さんはみなさん車好きなのは当たり前かもしれません。

でも、修理や点検の際に何気なく交わす、車好きな社長とのやりとりが、楽しく信頼関係を結ぶ時間となっています。

どうせ仕事をお願いするのなら、その仕事を愛していて一生懸命に取り組んでいる人にお願いしたいですよね。

私たちは、価格や便利さなどの合理的判断だけで商品やサービスを購入するわけではありません。

それにまつわる体験なのか、ワクワクなのか、安心なのか、もしくは良いものを納得して買う満足感なのか。
値段を超えたプラスαの何らかの価値を感じているのではないでしょうか。

マーケティングとかブランディングとか、分析や戦略も確かにビジネスを行う上で大切なのですが、そのもっと以前の大切なものを、感じ取る気持ちも忘れないでいたいなと思っています。

車検と同時にスタッドレスタイヤに交換しました。
そろそろ年末も近くなるのに暖かい日が続きますが、冬支度はバッチリです。

時代がどう進むかを感じとる

2019年12月02日

12月に入り、今年もあと残すところ1か月を切りました。年々、時間が経つのを早く感じるようになりました。


何かをじっくり味わいながら体験するというような感覚がなく、毎日生き急いでいる気がします。
もっと人生を楽しむためには、そうであってはいけないですね。

時代の変化にどう対応していけばいいか。
ビジネスをする者として、常に頭にあることです。
世の中、人が、どんな方向へ動いているかをニュースや書籍でウォッチしています。


明確なのは、所有から使用へ、購入からサブスクリプション(月額課金)へ
それでいて、リアルなコミュニケーションが重要になっている
そんなことでしょうか。


欲しいものは、ネットを通じてだれとも関わることなくクリックひとつで手に入るようになった半面、モノとの出会いが変わり、購入プロセスを楽しむというスタイルも重要になっています。


音楽は、ストリーミングで月額聴き放題と1曲の価値が下がっています。
その反面、アーチストのライブは増えていて、その時間を共有することの価値が以前より増えている実感があります。


自分にとって優先順位が低いもの、価値が低いものへは、価格を優先し少ない手間で済ませようとします。


反面、大切な物、コミュニケーションを楽しめるもの、経験、などにはコストも手間もかけることをいとわない。
そんな傾向になってきています。

あまりに膨大な情報にかこまれていて、一つ一つそれを吟味してベストなものを選ぶことが難しくなってきました。
自分のことをわかってくれている人に、自分に合ったベストなものをコーディネートしてもらう。
そんなサービスを求める人がますます増えてくるでしょう。

バーチャルな世界が発展すればするほど、人と人とのつながりに価値を感じていくものです。

小さなビジネスをしている私たちだからこそ、持てる強みはそこにあります。

時代の動きを感じながら、モノやサービスを売るビジネスに、リアルな「人」を感じてもらう何かを加えてみる。

年末年始を利用して、そんなアイディアを巡らせてみるのもいいかもしれませんね。

レクサス星ヶ丘店のおもてなしの魅力

2018年08月27日

無敵経営研究会の今月の見学先はレクサス星ヶ丘店。

以前にも『レクサス星ヶ丘店の奇跡』の著者でいらっしゃる志賀内さんのご紹介で見学にうかがって以来、4年ぶりとなります。

 

2020年のオリンピックでも木材を多用するように、SDGsを始めとして環境保護を強く打ち出す方向で時代は変化しています。
レクサス店内でも、木をあしらった内装へと順次リニューアルされているそうです。

 

お花はすべて生花だそうです!

 

スタイリッシュだった受付カウンターも、一枚板の和のテイストのデザインへと変化していました。

 

レクサスは、車だけでなくあちこちにスピンドル(糸巻き)をモチーフとしたデザインが施されています。

 

 

これについては、今回初めて知って、ちょっとワクワクしてしまいました。

こうした、隠れメッセージのようなモチーフの使い方は素敵です!

 

レクサス星ヶ丘さんが目指すおもてなしの心については、志賀内さんの著書『レクサス星ヶ丘の奇跡』に詳細が記されています。

以前、読書中の写真を撮ったものです

 

あれから5年ほどたって、ますます進化されていました。

 

最後の質問コーナーでの回答が素晴らしく、とても印象にのこりました。

おもてなしとは手間がかかるもの、昨今叫ばれている「働き方改革」(いわゆる時短ですね)との兼ね合いはどうされているのか、という質問です。

 

「結局は、やりたいかやりたくないか、だと思っています」。
お盆中も休みなくサポート体制を整えているそうです。その際、お客様であれば、レクサス車でなくてもサポートをしているという例をあげながら
大切なのは、お客さまのためにそこまで努力をしたいのか、そうでないのか。
したいのなら(会社として必要な残業手当などの支給はしたうえで)、とことんすればいい。
それは、決まり事として、労働時間や残業の制限をすることとは別の問題。

 

というご意見でした。
(もちろん、負担を減らすための効率化の努力も十分された上でのお話しです)

時短や効率化で測れない部分は「そうしたいのかしたくないのか」を基準にするという考え方は、私たち小さな企業の働き方にも取り入れたいとても示唆に富む内容でした。

 

恒例の感謝状を進呈

 

サービスには、ここまでという線引きができないので、スタッフの中に理念の浸透が不可欠です。
そしてサービスの質には、もともとの姿勢がどのようなものなのかが、問われます。

レクサス星ヶ丘店が持つその一貫性に、きっとお客さんも魅力を感じ、わざわざ遠くからでもこの店で購入する方が多いのだと感じました。

 

おもてなしの指導を担当されている松原先生と記念撮影。

凛とした姿勢は、女性として憧れます!

 

 

SEO(検索エンジン最適化)はGoogleの立場で考える

2018年08月24日

私たちが毎日超便利に使っているGoogleマップですが、表示がグレーのエラーになっているサイトを時々みかけます。
これは、6月からGoogleの仕様が変わったために起こっています。
(大半のサイトではこれまでと変わりなく表示されていますが、もしご自身のサイトに掲載しているマップがグレーでエラーになっていたら、制作会社にご相談くださいね)

 

インターネットの世界は、日々進化と変化を続けています。
特に、Googleの力が強くなったことで、ほとんどのサイトがGoogleの方針に合わせていくようになりました。

Googleの基本的な考えとして「ユーザーにとってよりよい情報を便利に利用してもらう」ことがあげられます。
 
私たちビジネスを行っている者は、自分たちに都合のよいキーワードで、できる限り上位に検索結果を表示してほしいと思っています。

  無償で検索サービスを提供しているGoogleは、自分たちの都合のよい検索結果を表示してほしければ「広告でやってね」というのが本音です。
ですので、近年のSEO(検索エンジン最適化)は、テクニカルにはこれまでのような効果がなくなったと言われています。

 
利用者の立場から見て、よりよい情報であれば上位表示されるという、シンプルな考え方です。
そのため、コンテンツ(内容)がより重視され、サイト内ブログ(アメブロなどの外部ブログではないですよ)で、情報発信することが対策としては大切になってきました。

 

インターネット上に星の数ほどあるWEBサイトの中からあなたのビジネスのためにサイトを見てほしいならば、有益な情報を発信する、もしくは広告出してね、というGoogleの立場に立ってみると、これからやらなくてはいけないことが見えてきますね。

 
  狙ったキーワードで検索に上位表示することは、競合他社が多いほど難しくなります。
それでも、コツコツ情報発信することで、可能性はあがります。

  この1記事は売上に直結しないけれど、毎日の積み重ねが結果につながります。
まずは、継続は力なりで情報発信を頑張ってみましょう。

 

 

常時SSL化対応について

2018年08月23日

常時SSL化をGoogleが推奨しています。

2018年7月にリリースされたGoogle Chromeのバージョン68より、すべてのHTTP(非SSL)ページに対し『保護されていない通信』という警告の表示が開始されました。

閲覧する人にはほとんど影響はないのですが、企業のセキュリティに対する信用度、Google検索への対策として常時SSL化は必須となってきています。

と言っても、対策したほうがいいのかそうでないのか、費用はかかるのか、実際にどうしたらいいのか、など困っている方も多いと思います。

対応は、それぞれ制作会社にお問い合わせいただくとして、ここでは簡単に「常時SSL化」についてご説明します。

 

■常時SSL化について
■常時SSL化のメリット
■常時SSL化の対策
■注意点

 

■常時SSL化について
常時SSL化とは、サイト通信の暗号化のことです。
これまでは、一部のログインページやフォームなど特定なページのみ暗号化をすることが多かったのですが、これからはすべてのページをSSL化(=常時SSL化)を行うことが推奨されています。

サイトのURLが、http:// から、https:// に変化します。

未対応のページは以下のように「保護されてない通信」と警告表示されます。

 

すべてのページをSSL/TLS化する【常時SSL】を行うことにより、警告の表示は回避できます。

 

対応済みは「保護された通信」と表示されます。

ユーザがより安全にウェブサイトを閲覧し、安心して重要なデータの送受信を行うようにするためには、業種や規模は問わずウェブサイトのHTTPS(常時SSL)化は必須事項になりつつあります。特に、Googleがブラウザー表示を通じて、強く推奨していることからも今後この流れは止まらないと考えられます。

■常時SSL化のメリット
常時SSL化を行うことでのメリットはいくつかありますが、以下の3点が主なものとなります。
細かく言えばもっとあるのですが、わかりやすい部分だけ取り上げました。
また、デメリットは、メリットの反対と思ってください。

①常時SSLでセキュリティリスクに対抗できる
Wi-Fiで通信を行った場合でも、通信傍受に合いにくくなります。
万全ではありませんが、無防備な状態では公共の場にあるWi-Fiを通じて情報が盗まれる可能性が高まります。
(セキュリティの強度は対策内容と費用に比例します )

②検索順位への影響
Googleが強く推奨していることからも、今後は常時SSL化されてないサイトは、検索順位で不利になってくると考えられます。

③信用度が上がる
サイトの管理や対策をきちんとしている企業として認識されます。
対策をしないことで、URLの欄に「保護されていない通信」と表示されてしまうのは、閲覧者(お客さま)にいたずらな不安を与えることになります。

■常時SSL化の対策
常時SSL化には、有料と無料の2種類があります。

セキュリティの高さに応じて、対策と費用に違いがありますが、一般的なビジネスにおいては今のところ無料SSLで十分と思われます。
※無料とは、ご利用のサーバー内での費用が無料ということです。
手続きにはファイル変更などの作業を行うために、設定費用が別途必要となることが多いです。

設定方法はレンタルサーバーの種類によって変わります。
制作会社にお問い合わせください。

■注意点
①移行にあたり、一時的ではありますがホームページのアクセスに影響が生じます。
繁忙期などの時期を避けて行ってください。

②ホームページアドレスが 
http://〇〇から、https://〇〇 に変更になります。
http:// でもアクセスはできますが、以降は印刷物などのURLの記載の変更をお願いします。

③一度https:// に変更(常時SSL化)を行うと、戻すことはできなくなります。

④SSL化に伴い、Googleアナリティクスの設定もhttps:// に変更が必要となります。
 
ざっとこんな内容です。

アイウィル株式会社では、制作させていただいたお客様にご連絡をして、SSL化を進めていきます。

これからのサイト管理は、費用も労力もこれまでより必要となってきています。

安心、安全、信頼のためにも、日常の運営管理は万全にしておきたいですね。

自分のポジションをどこに置くのか

2018年08月22日

 

少し前の放映になりますが、NHKの「探検バクモン」で大人気の声優がテーマでした。
声優を目指す人は多いけれど、第一線で活躍できる人数は限られている厳しい職業です。
その競争を勝ち残った人だけが光を浴びることができるなんて、大変だな~とぼんやり見ていたのですが、ゲストで出演していたベテラン声優の三ツ矢雄二さんが、声優の卵にしていたアドバイスがとても印象に残りました。
 
今は少ない制作予算でものを作るので、うまくて安い人が重宝される。
そして、経験を積み自分のギャラが上がってくると、また安い人に仕事が行ってしまう。
そんな時代だから、自分のポジションをどこに置くかをしっかり考えていかなくてはいけない。
そんな内容のお話しでした。
 
それは、声優の境に限らず、クリエイティブの業界も同様だと感じています。
さまざまなツールが発達して、プロとアマの境目が曖昧になってきました。
制作コストがどんどん下がっている中、私たちデザインに関わる仕事もどこで差別化し、付加価値を高めて行くかを考えていかないと、未来はないですね。
 
デザイン制作という自分たちの経営資源と、時代の変化、お客様のニーズ。
何のためにそれを活用していくのか‥‥。
誰を幸せにするためにビジネスを行うのかの問いとともに、じっくり、そして走りながら考えていこうと思います。